2015年1月24日土曜日

ニジンスキーとドビュッシー

今月28.29日に本番を迎える牧神の午後。今回はドニミクブラン監修のもと、春の祭典と二本立てで公演が行われます(私は牧神の午後のみの出演)。


牧神の午後は1912年にパリシャトレ座で初演され、大胆な性表現と当時のバレエの常識を覆す振付で物議を醸したと言われています。後の現代ダンスのあり方に大きな影響を与えた歴史的にも重要な作品です。



広い舞台で奥行きをもたずあえて左右にしか動かないダンサーたち。首はほとんど正面を向くことなく何をするにも無理な姿勢を強いられます。



ドミニクと一週間練習してそんなキツい体勢の中での呼吸や音楽性、そういうものが少しずつみんなの体に入ってきて一体感を味わいはじめました。



衣装も届いてニンフのかつらをかぶり完全に浮かれポンチとなった私。当日はちゃんと地に足をつけてジョイフルというちょっとハッピーなプチニンフを踊らせていただきます...!






監修する人がいて、ダンサーが練習して、衣装が到着し、宣伝する人がいて、劇場がある。当たり前のようだけどこれがどんなに奇跡的でありがたいことなのか、それをずっと感じていた一週間でした。



もちろん舞台で踊らないダンスの良さもありますが、要するに久しぶりのがっつり衣裳がなんか無性に嬉しかった...!



この作品で重要になるのはドビュッシーの音楽をがっちり理解すること。というわけでみんなで譜面を見たり歌ったりして音を拾います。



ドビュッシーは高校の吹奏楽部時代にコンクールのために必死で演奏し、それがきっかけで大好きになった思い入れのある作曲家です。



その時演奏したのは海という曲だったけど今回使われている"牧神の午後"への前奏曲にも共通したドビュッシーの心が感じられ、改めて好きだなぁドビュッシー、としみじみ。



演奏してる人たちの盛り上がりや緊張がステレオからでも伝わって、うおおおおお。一緒に演奏したくなります。



高校の時はまさかこんな形でまたドビュッシーと出会うとは思っていなかったけどその時の経験もこうして活きていて、ほんとに人生無駄なことってないなぁと思います。



そして踊っていて実感するのはこれを振り付けたニジンスキーの音楽の捉え方。舞踏譜(振り付けを譜面にしたもの)をみても彼なりの音楽の解釈と計画のもとに完璧に振り付けてあるのが伝わってきて、わかる、その気持ちわかるよ〜!という瞬間が結構あります。




彼はこの振り付けを完成させた後に精神を病み辛い後世を送ったといいます。どんな気持ちでこの作品を作ったんだろう。ニジンスキーさん。



ということで少しでもお近づきになりたくてこれを読んでるところ。



公演まであと少しだけどそれまでに読み終わりたいなぁ。猫と一緒に読書の週末になりそうです。



寝て本を読む私のお尻にすっぽりはまるすばる笑 癒し!



下のページで公演について少し紹介されています。フランス語ですがよれけば^ ^

















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