10月から2年間、フランスのCDCToulouse(フランス振付センター)というところで研修生として受け入れてもらえることになりました。
この研修生になるためのオーディションがちょっと前にありました。今日はその話。
このオーディションでフランス語が必要だったので、大学6年生だった去年の夏に受けようと決めてから必死で勉強しました。
でも獣医の6年生といえば獣医国家試験(通称:国試 こくし)の勉強もあり、同時並行するには限界がありました。お釈迦様にはなれません。
国試受験生時代の机の上。ちなみに全部私のものです。大惨事ですね。
ということで無事に国試を終えて卒業し、4月の終わりにパリに着いた時はフランス語で質問することもままならない状況。
そこからのほぼ2ヶ月で整えた超荒削りのフランス語を携えて、オーディションの2日前にトゥールーズへ到着しました。到着してからオーディションまではパリにはないまったりした空気を吸ってゆ〜ったり過ごしてました。
友達のシェアハウスに滞在させてもらっていたのでみんなでご飯を作ったり。
トゥールーズには珍しい雨続きだったらしく、湿気があってむんむんしてました。アジアの湿気が懐かしくなりました。
心境はドキドキ、、というよりはあー本当にやってきたんだなぁというかんじ。今までやってきたことすべてはこの日のためにありました。その結果を数日後にぽんっと渡される。なんともいえない、じとっとした気分でした。
さらに年齢制限があるため私にとってこれが最後のチャンス。まずは受けられたことに感謝。
とはいえ焦っても明日突然フランス語がぺらぺらに話せるわけも200度開脚できるようになるわけもないので、これまでの自分自身で楽しむしかない。
神様全てを受け入れます、と前日の夜に柔軟しながらブツブツ心の中で繰り返していました。
その柔軟中に思ったのが私たちは常に骨盤と一緒に生きているんだなぁということ。
フランスに来てから毎日骨盤と対話してました。レッスンの中で骨盤という言葉を聞かない日はありませんでした。それくらい骨盤はダンスに重要みたいです。
意識してなかったけど私が生まれた時からこの骨盤は一緒にいて、常に開いたり閉じたりしながら、たまに周りにある骨、神経や筋肉とのバランスを崩して私を痛くしたりしながら、一緒に生きてきたんだなーと。
それは体に愛着が湧いた瞬間なのかもしれないです。国試勉強の時は毎日座りすぎてぎっくり腰になっちゃったんですが、そんな数か月前に比べたら少しは自分の体と直接向き合うことができたかなと思いました。獣医の勉強自体も私の体との対話ではあったんですが。
同時にここまで着実に一歩一歩来てることを実感しました。よし、ここまで来たからにはやるしかない。
オーディション自体は幸いにもフランス語のできない私に対する理解のある人たちに囲まれて、最初から最後まで本当に自分らしく楽しませてもらって、それが結果に出てくれました。
オーディションに向けて応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。国試、渡仏、オーディション準備、自分一人では乗り越えられないものがたくさんありました。
10月から始まる研修に向けて今は細々とした準備中です。
よく考えたらオーディションまではダンスで必死すぎたためパリのことを何も知らない.... トゥールーズに行くまでの残された時間でパリも楽しまなきゃ!と、やっと語学、レッスン漬けの日々からひと段落して少しずつ観光しはじめたところです。
フランスはバカンスの時期。日本はお盆ですね〜旅行•帰省する方はお気をつけて^_^
おまけ
オーディションのあと2日間余計にトゥールーズへ滞在していたので久しぶりにゆっくり休むことができました。
庭のハンモックでひたすらグダグダしたり
パリもいいけどトゥールーズやっぱりいいとこだなぁ〜。
応援してくれる人たちのためにも、本当にここからがスタートなので楽しみながら踊りたいです。
長くなったけどオーディションの報告でした!
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